淡口醤油麺製品食品加工皮革

「関西の薄味」に不可欠な淡口醤油。
江戸時代、寛文6年(1666)に円尾孫右衛門が
醸造法を発案したのが誕生のきっかけ。
以来、400余年、
京都・大阪から日本全国の食生活へ、
そして、世界的調味料に成長。
市内には、ヒガシマル醤油をはじめ、長い歴史を持つ蔵元が多数。
まさか、龍野を代表する一大メジャー産業になろうとは、
かの孫右衛門氏も想像していなかった、はず・・・。

明治初期に造られた、カネヰ醤油のレンガ造りの煙突。
龍野を代表するシンボル的存在は、
町のあらゆる所から拝見できる。
威風堂々としたその姿もまた、
「淡口醤油のルーツは龍野にあり」と
語っているようで・・・。

龍野で醤油醸造が発展したのは、
鉄分の少ない揖保川の水、
地元の大豆、小麦、
赤穂の塩、といった材料が
手に入りやすかったのも大きい。

少量生産のレアものは通信販売で。
リピート買いする熱心な信奉者も多い。

ごはんのお供的な商品も続々登場。
地元の和菓子屋では、
醬油饅頭や醬油羊羹も販売。
トレンドに乗じた一品から、
昔ながらの和菓子まで
地域に根ざしたフード&スイーツで、
淡口醤油文化は不滅です。

国登録有形文化財のうすくち醬油記念館は
ヒガシマル醬油の旧本社社屋。
レンガ造りのルネッサンス様式が重厚で、
今みても十分カッコいい。
館内には江戸時代からの貴重な醸造用具、
資料、醸造工程などを展示。

 

うすくち醬油記念館の澤館長。
龍野の醬油の歴史、うすくち醬油記念館の建物について、など、
あらゆる質問にスラスラよどみなく答える様子は、
まさに「淡口醤油博士」。
「地元の小学生たちと一緒に醬油の仕込みをするなど、
龍野は淡口醤油の町なのだ、ということを
子どもの時から知ってもらっています。
そういう取り組みを通じて、
町や淡口醬油に愛着と誇りを持ってもらいたいです」

ヒガシマル醤油株式会社
〒679-4167 たつの市龍野町富永100-3
TEL 0791-63-4567
事業内容 しょうゆの製造販売、各種液体調味料の
製造販売、各種粉末調味料の販売

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全国的知名度のそうめんは、
龍野が誇る財産のひとつ。
江戸時代には、龍野藩の
「許可業種」として広まったらしい。
もともとは、農家の季節的な副業だったが、
今では龍野を支える主要産業。
お中元などの贈答品として喜ばれるし、
おかんの手抜き料理としても重宝される。
こんなマルチな食品、他にあるだろうか?

そうめんだけではなく、
あらゆる乾麺製造が盛んな龍野。
この麺王国の一翼を担うのが地元企業イトメン株式会社。
手延そうめんをはじめ、イトメン名物チャンポンめんやうどん、そば、カップめんなど
バリエーション豊富な麺商品を世に送り出している。
兵庫県や福井県、中国地方など販売地域が限定されているため、
まだまだ知名度が低いのが残念だが、
ネットでの口コミ情報などで熱狂的なファンが多いのも事実。
社屋には直売所もあるが、
オンラインショップも。
近くても遠くても手に入りやすくなった。

創業以来、発売された商品は数多い。
最近では、健康ブーム、地産地消ブームを意識した
紫黒米手延そうめん『むらさきの舞』がヒット。
地元龍野産の紫黒米を使っているので、
ゆでるときれいな紫色に。
いつものそうめんとは違い、
もちもちの食感。
これはこれで美味。

出荷作業にいそしむ従業員。
段ボールに印刷されている奇妙なイラストは、
40年以上親しまれている(?)マスコットキャラクターで
童謡の里龍野にちなんで、赤とんぼをモチーフにしているらしい。
名前は「とびっこ」、女性。
いわれてみると、口もとのほくろがセクシー、
往年のハリウッド女優を彷彿させる?

 

イトメンの看板商品といえば、
即席めん「チャンポンめん」。
1963年に発売されて以来、50年も
愛されている大ロングセラーだ。
エビ、しいたけのかやくとあっさりスープは
「他にはない味わい」。
龍野界隈では
土曜日の昼ご飯はコレという家庭も多数。
昔も今も
龍野っ子の成長に欠かせない一品、といえよう。

イトメン株式会社
〒679-4003 たつの市揖西町小神841
TEL 0791-63-1361
事業内容 即席袋麺・即席カップ麺・スープおよび調味料・即席ワンタン・乾麺・手延べめん類の製造及び販売

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昭和30年代からメンマの加工製造を行い、
酒の肴的な逸品を開発製造してきた株式会社ヤマリュウも
龍野の大豆、龍野の醬油を使うという、
いわゆる地産地消に積極的。
もちろん、
揖保川の良質な水や温暖な気候も必須。
これらすべてが渾然一体となって、
メイド・イン・龍野が生まれる。

近年は大豆栽培にも力を入れ始め、
醬油の原料、加工食品などに使用。
地域で育てた作物を
地域で消費する、そんな流れが整ってきた。

兵庫県認証食品でもある『たつの産醬油大豆』は
たつので作った大粒大豆「サチユタカ」、龍野の醬油を使用。
開封したらそのまま食べることができるし、
カレーや煮物などに入れてもおいしい。
たつの市はもちろん、
兵庫県内の学校給食や
たつの市内の宿泊施設などに搬入。
土産物店でも販売しているほか、
最近ではアマゾンでも取り扱うようになった。

創業以来、作り続けるメンマは、
もちろん龍野の淡口醤油で作っている。
家庭用サイズの他に業務用や乾燥メンマも製造。
ラーメンに入れる以外に芸がない、と思うなかれ。
マヨネーズなどで和えておつまみに、
野菜と炒めて立派なおかずに、
見事なバイプレイヤーぶりを発揮してくれる。

1階は工場、2階は倉庫。

株式会社ヤマリュウ
〒679-4124 たつの市龍野町中井220-1
TEL 0791-63-0636
事業内容 食品製造販売

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とうふ工房「豆華(とうか)」は、
まちの小さな豆腐屋さん。
大豆の香り、甘み、旨み、食感にこだわった
豆腐商品を作る。

「龍野産の大豆サチユタカ」を
いちばん美味しく味わえるのはぷりんとうふだと思う」
と力説する店主柴原さん。
とろんとしたプリンのような食感は、
試行錯誤を重ねて実現。
醬油をかけて副菜として、
また黒蜜やきな粉をヘルシースイーツとして。
醬油は当然、龍野の醬油メーカー末廣醬油の『農家の雫』。
きな粉も地元産の大豆。
ぷりんとうふを食べるのは、
龍野を食らうことなのだ。

 

とうふ工房 豆華(有限会社柴原商店)
〒679-4132 たつの市誉田町福田150-10
TEL 0791-62-1498
事業内容 とうふ・生ゆば製造・販売

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大正、昭和、平成。
3つの時代にわたって、
龍野の食文化を担ってきた山吹は、
割烹料理の仕出し屋。
お祝いごとの宴席や法要など
フォーマルなシーンでの料理といえば、
ここで注文、というのは、
地元民のしきたり的作法のひとつ。
正月のおせち料理だけで
数百件のオーダーが。
元日の朝、多くの家庭の食卓に
山吹のおせちが並べられている
というのは考えてみたらスゴいことだ。

創業以来、家族で守り続けてきた秘伝のタレ。
名産の淡口醤油を使っているのは当たり前。
タレを追いたししながら、
じっくり煮込んで仕上げた鮎のあめ煮は、
芯から柔らか。
甘口タレで焼いた焼き穴子も山吹名物。

梅酒のゼリー『梅琥珀』、梅酒『梅乃原酒』も
山吹おすすめの商品。
仕入れ、仕込みにこだわり、厳選の梅果実を使用。
余計な雑味がない、大人の味とはこのこと。
贈答品として、龍野をアピールするのに
うってつけの品。

株式会社山吹
〒679-4167 たつの市龍野町富永518-4
TEL 0791-63-1350
事業内容 仕出し料理、お食事処、贈答品、梅酒製造販売
セノヲ有限会社
〒679-4129  たつの市龍野町堂本216
TEL 0791-63-2255
事業内容 贈答品販売、オリジナル商品販売

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もともと播州地区には製鉄、造船、重電などの大手メーカの工場が多く、
その下請けネットワークとして様々な町工場がある。
龍野も実は醤油や素麺だけが地場産業では無い、
特に様々な金属加工は盛んなのだ。
そこは龍野の職人魂。
モノつくりへのこだわりは地場のDNAとしてあらゆる産業に増殖している。

その町工場が
技術を活かして、新しいモノつくりに挑戦中だ!
龍野らしい生活商品を模索中
若い専務が中心となって職人さんと悪戦苦闘中。
近々に、どこかのオシャレな雑貨ショップの売り場に並んでいるだろう。

この村上産業もその一つ、
この道何十年の職人が旋盤と溶接を駆使して、
とある大手メーカーの基幹部品(キーデバイス)を製造している。
残念ながらその部品は高度な企業秘密なのでお見せ出来ない。

村上産業株式会社
〒679-4128 兵庫県たつの市龍野町小宅北66-7
TEL 0791-62-1561
事業内容 各種機械部品加工業、産業廃棄物収集運搬業

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